9月 262011
 

「国立妙高青少年自然の家」と「糸魚川ジオパーク」の初めてのタイアップ事業である、「大地の秘密探検隊~ヒスイ!化石!、大断層!~」が、糸魚川ジオパークを会場に行われました。
近隣の上越市、妙高市をはじめ、県内外から34人の児童が参加しました。
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大雨の影響で高速道路が通行止めになり、フォッサマグナミュージアムへの到着時間が30分程遅くなるというハプニングがありましたが、子どもたちは、ホールで糸魚川ジオパークについてレクチャーを受けた後、「化石の谷」に飛び出しました。
コケムシ、サンゴ、ウミユリなど、自分で見つけた化石は宝物ですね。
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メンバーの一部は、ミュージアムに展示してある化石やヒスイなどを、目の色を変えて、片っ端からデジカメにおさめていました。途中でバッテリーがなくなってしまったとか。さすがです。
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翌日のスタートはフォッサマグナパークです。下根知農村公園から歩き、枕状溶岩の観察、メノウ探し、糸静線の断層破砕帯の粘土の観察を行いました。
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天気もよく、明星山の大岩壁はいつもにも増して大迫力でした。残念ながらロッククライマーを見ることはできませんでした。
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展望台から遊歩道を歩き、学習護岸へ。石を観察する子、ヒスイの原石に登る子、裸足になり川の中ではしゃぐ子、みんな思い思いの楽しみ方をしていました。
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須沢海岸では、石の標本づくりです。石の種類が豊富な糸魚川ジオパークでは、色、形、模様など、いろいろな石を見つけることができます。みんな資料を見ながら、標本ケースに石を納めていきます。残念ながら、この日は「ヒスイ」は見つかりませんでした。
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弁天岩は、100万年前の海底火山の溶岩と火山灰からできています。曙橋を渡り、岩を登り、灯台付近で岩石の観察と、日本海の眺望を楽しみました。
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最後の見学地は、浜徳合の「砂岩泥岩互層」です。ここは300万年前、深い海底で、50万年間に1,000回程に地震が起きたそうです。1回の地震ごとに、砂の層と泥の層の1セットができ、その繰り返しで400メートルもの厚い地層ができました。それが傾きながらもちあがり、今のようになったとのこと。気が遠くなるような時間の流れですね。
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地層の学習が終わった後も、子どもたちは、持ち帰った石の「鑑定」をしてもらうため、竹之内学芸員を取り囲みます。竹之内学芸員、大変お疲れさまでした。
今回のイベントを通じて、県内外の子どもたちにも、糸魚川ジオパークの楽しさを知ってもらえたのではないでしょうか。かなり専門的なことを知っている子もいて、びっくりしました。やはり、体験学習は楽しいし、子どもたち、一人ひとりの思い出に残ることでしょう。
10月22日(土)には、「糸魚川ジオパーク・まるごと調査隊(焼山ジオサイト編)」を計画しています。現地学習やおもしろい実験を行いますので、早めに申し込みましょう。
詳細はこちら


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