10月 032011
 

 寒くなりましたねー
 全国から初雪の知らせも届いていますが、糸魚川ジオパークの焼山でも雪っぽいものが見えます。
 そんな中、わたくし石ころは今回、北海道で開催された日本ジオパーク洞爺湖大会に参加してきました。
 9月28日から10月2日までの5日間の行程ですが、今回は糸魚川ジオパークのガイドの会や市民の会の皆さんと一緒に新潟から小樽までのカーフェリーでの旅です。
 新潟港を午前10時半に出港。到着は次の日の午前4時半です。なんと、18時間の船旅!
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 途中で見た、船上からの夕日
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 ようやく到着。さすがの小樽も、この時間では観光客の姿は見えません。
 さらにバスに揺れること3時間。ようやく洞爺湖に到着!
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 早めに着いたので、展望台で洞爺湖の眺望を楽しみました。
 大会の中身については、また別の石ころに任せるとして、それ以外の様子をお伝えします(^^ゞ
 会場の隣には「北海道洞爺湖サミット記念館」があり、2008年に開催された洞爺湖サミットでの様子や使用されたものが展示されています。
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 各国首脳が集結!(展示パネルです。)
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 大会期間中に出されたお弁当は、「ジオの恵み ジオパーク弁当」として、北海道の特産品を使ったご当地弁当で、5~6種類の中から選ぶことができます。
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 10月1日のジオツアーは、3つのグループに分かれて洞爺湖有珠山ジオパークを満喫。
 石ころも「藍染め」を体験!きれいな藍染のハンカチがお土産です。
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 最後にサミット記念館の前で記念撮影。
 長い旅でしたが、とても楽しく、充実した大会でした。
 大会での他の内容については、また今度のブログで…(つづく)
 


9月 012011
 

南魚沼市塩沢の牧之(ぼくし)通りを歩く機会に恵まれました。
この通りは、江戸時代の雪の書「北越雪譜」を書いた鈴木牧之(ぼくし)にちなんで名付けられており、建築協定とデザインルール、セットバックによる雁木の設置など、公共空間から私的空間までが一体的に整備されていました。
街路事業にあわせて、電線地中化を行うとともに、「塩沢らしさ」を追求し、10年の歳月をかけて完成したそうです。
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道路整備にあわせ、ゼロからまちを作ったということで、タイムスリップしたかのような雰囲気です。
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公衆トイレです。「織姫」と「彦星」に分かれており、開放時間は9:30~18:00となっています。
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塩沢郵便局です。昔ながらの郵便ポストが目印になっています。
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「両替商」の文字。塩沢信用組合です。蔵の扉が入口になっています。
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ちなみにATMコーナーはこんな感じです。徹底しています。
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一直線な雁木と歩道。玄関先には苗字(屋号)の行燈が掲げてあります。
この通りを作る際には、糸魚川の雁木通りを参考にしたこのことです。
確かに牧之通りは、統一感があり、きれいですばらしいと思いますが、糸魚川駅周辺の街並みも、勝るとも劣らない資源だと思います。
ここには、糸魚川ジオパークの大地で生活してきた人の生活・文化・歴史が蓄積されており、きっと魅力的なまち歩きコースになるのではないでしょうか。


8月 312011
 

おはようございます!
台風が近づいているせいかあまり天気がよくないですねえ。
今晩と明日は、根知谷の山寺集落にて国の重要無形民俗文化財に
指定されている「根知山寺の延年」
奉納されます。
夜は天気がよければ天の川が見ることができ、大変きれいです!
ぜひおこしください(^^)/
さて、これで第3回目となる香港ジオパーク海外派遣事業の報告。
今回は、香港見学のあれこれをご紹介して閉めたいと思います。
えー、まずは香港でもっとも有名とされる黄大仙(こうだいせん)寺院。
見学時は運よく人が少なかったのですが、いつもはすごい人だそうです。
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このお寺は占いのメッカらしく、お寺の回りには小さい占いの店がところ狭し
とならんでいました。
お寺の前ではおみぐじしている人もたくさんいましたよ!
生徒のお土産で人気が高かったのが花文字。
石ころも初めて知ったのですが、
花文字とは文字の部分部分を龍や鳳凰、蝶などの風水の
縁起物で色鮮やかに表した、いわば芸術のようなもの。
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それぞれの絵に、健康、幸福、金運などの意味が込められているそうです。
家族全員の名前を書いてもらった生徒もいました。
いい思い出になるね(^^)
夕食までの空き時間に、地元のガイドさんに連れていったもらった
のが市場。鳥ばっかり売っている市場(鳥の餌のミミズや
バッタがうじゃうじゃ生きたまま売られてました・・・(*_*))や
花ばかりの花市場、金魚や熱帯魚ばっかり売っている金魚市場など
色々あってみているだけで楽しいです。
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骨董市(ハリウッドロード)にも行きました。
値定めし、交渉して買い物する生徒。たくましい。
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そして、市場の脇にはあまりの暑さにだらける猫・・・
香港のネコにとっても暑いのね(^u^)
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香港といえば有名なのは100万ドルの夜景!
物価上昇や電気代の値上がりで、今のご時世だと
300万ドルらしいです(笑)
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夜もいいけど、昼もいいですね♪
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そして、最後に石ころに一番ヒットだったのがバナナアイス!
バナナを凍らしたのではありません。
アイスの外側がバナナの皮みたいにむけるアイスがあったんですよ!
食べてる香港の生徒に聞いたら、新製品だとか。
これは、試さずして帰れん!と思い、早速トライ。
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・・・うむ、なかなかいける。オレンジの皮はこんにゃくゼリーの
ような食感。マスカット味で、ネスレ香港から発売中。
ぜったい、日本でもヒットすると思います。
そして~
恐ろしいことに研修はこれで終わりではなく(^.^)
まだ報告会もあるのです。
報告会後は、生徒の貴重な意見もご報告します。
シリーズ③までお付き合い、ありがとうございました!


8月 302011
 

こんにちは。
今日の糸魚川は晴れ時々曇り。
残念ながら最近毎日、山は朝9時ころには雲の中に隠れてしまいます。
さて、昨日ご紹介した香港ジオパークでの研修ですが、
今日はその二日の様子をご報告します。
この日のメインは、なんといっても
香港の生徒との交流
まずはじめの会場となるLions Nature Education Centreに
到着し名札を受け取ったら・・・
すぐにIce Breaking!
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緊張をほぐし、打ち解けやすくするように
お互いの名前を覚えるゲームをしました。
ちょっと緊張がほぐれたところで、またまた緊張!
糸魚川ジオパークの紹介発表です。
発表資料は全部自分たちで作り、練習もいっぱいしました。
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その甲斐あって、香港の生徒の反応は上々、発表もとても
立派でした!Well done!
香港ジオパークのスタッフからもお褒めの言葉をいただきました♪
発表のあとは、同じ敷地内にあるジオパークビジターセンターと
屋外の岩石庭園で少し学習しました。
ちなみに、ここに展示してあるプラコダム(Placoderms)の化石は
糸魚川ジオパークが協力してやっと探し当てた化石なんですよ!
姉妹ジオパークならではの協力です。
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※プラコダムはおよそ4億年前後もの昔にいた魚で、
頭と胸部は鎧のようにかたい鱗に覆われていました。
香港で発見された最古の化石がこのプラコダムです。
さて、ちょっと香港の生徒と打ち解けたところで
バスは香港ジオパークの目玉、ハイアイランド イーストダムへ出発!
内湾を海から切り離して作られたのがイーストダム。
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(この後、すごい雷とスコールがきました)
1950-1970年、香港では急激な人口拡大に伴い深刻な水不足に
悩まされていました。その状況を改善すべく大きなダムが
作られ、そのダム工事によって発見されたのが、香港ジオパークの
シンボルでもある六角柱状節理です。
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日本では玄武洞、海外では北アイルランドのジャイアンツコーズウェイベイが
有名ですが、香港はそれらの柱状節理に比べ、かなり巨大、
一本が直径2メートル以上、高さの数10メートルに達すること、
また、色合いが明るいことが特徴的です。
その理由はいまだ学識者が論争中です。
お昼においし~いジオパークグルメをいただいたあとは
シャープアイランド(Sharp Island)でまたまた学習!
ダム周辺が巨大なカルデラ火山の中心ならば、
シャープアイランドはそのヘリにあたる場所。
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なので、そこで見ることのできる石は、
火山が噴火して吹き飛ばされて落ちてきた岩などです。
香港の海辺はとにかく暑いので、太陽や海水の風化作用で
ぼろぼろのメロンパンみたいになった岩もごろごろ。
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干潮時のみ離れ島へと続く道が現れるトンボロを楽しんで
帰路についたのでした。
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1日中、香港の生徒と一緒だったので、
メールアドレスを交換したり、記念撮影をしたり
みんな打ち解けたようでした(^-^)
この交流がずっと続けばよいですね。


8月 292011
 

こんにちは。糸魚川の昼間は暑い日が続いております。
しかし、世界にはもっと暑いところが…
外にいればとにかく汗がダラダラ
・・・そう、香港ジオパークも糸魚川より暑いところ。
そんな香港ジオパークに、糸魚川市の中学生約30名が
いってきました!
中学生海外派遣事業として姉妹ジオパークの香港ジオパークで
勉強し、香港の生徒とも交流してきました!
8月21日から25日の4泊5日ですが、丸二日は移動なので
中3日間が実際の学習日でした。
研修日一日目は・・・
ボートにのって香港北東部のジオサイトに行きました。
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香港ジオパークの特別ボートにのって出発!
まだ戸惑いがちな生徒に、容赦なく英語の授業が始まります。
英語の授業になれないためか、みんな反応が薄い・・・
大丈夫か!!!
途中、巨大ベーコンもみました。(写真の赤い壁)
これは、堆積した層が押しあがられ、垂直になったものです。
赤色は、鉄が酸化した色だそうです。
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途中、Double Heavenというきれいな内湾でも学習しながら
伝統的な”客家(中国から南部に移動した華僑の一グループのこと)”の村が
残る、Lai Chi Woへ上陸。
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村はぐるりと塀でかこまれており、村の背後には風水林があります。
配置は風水に基づいて創られているそうです。
また、村の入口には道祖神があり、まるで守り神のようにワンちゃんがいました。
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村内には井戸があり、井戸の回りに村人が集まっては話をし、
ここから村中にまたたくまに噂話が広がるのだとか。
井戸端会議するのはどこも一緒ですねえ
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このあと、Lai Chi Wo からCat Oというこれまた客家の村島に移動。
Oとは”湾”の意味で、Oとつけば湾があるのだ、とわかるそうです。
ここで伝統的は客家料理をいただきました。
日本人の口にあい、生徒にも大好評!
写真は魚の浮き袋料理。コラーゲン豊富でお肌にいいらしいです。
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そして、200年もの歴史をもつ”天后(Tin Hau Temple)”を見学。
天后とは女性の海の神様。もともとは人間で、小さい頃から
喋らないけれど、とっても賢い女の子で、20歳の時に天に昇って
神様になったのだとか。
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帰りのボートでは約1時間半、生徒は香港の海を楽しみました。
このころやっと、みんなに元気がもどってきました^-^;。やれやれ
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そして、夕飯の前にAvenue of stars にいって有名人の手形や
ジャッキーチェンの像をみてきました。
高層ビルの前を古い船もいきかっていました。
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次回は研修2日目”香港生徒との交流”についてお伝えします!!


8月 242011
 

「地震火山こどもサマースクール」に参加するため、福島県の磐梯山に行ってきました。
磐梯山周辺の3町村(猪苗代町、磐梯町、北塩原村)は、現在、日本ジオパークの認定を目指して活動を行っています。そんな中でのイベント開催でした。
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猪苗代町から望む磐梯山。まさに地域のシンボルです。
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学習会場、宿泊場所となった「国立磐梯青少年交流の家」。体験学習の拠点として安価で活用でき、うらやましい施設です。
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現地見学。猪苗代リゾートスキー場から猪苗代湖を望む。
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ココアの山を崩す実験。まさに磐梯山の岩なだれを再現しています。
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歯科印象剤の溶岩を何層にも流して磐梯山を作る実験です。早く流さないと固まってしまいます。
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現地見学。銅沼(あかぬま)から見る磐梯山(裏磐梯)。火山が崩れた様子や溶岩の地層がよく分かり、迫力があります。
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現地の解説板です。文字の大きさ、表現方法、分かりやすさなど、他の地域の解説板を見ると参考になります。
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最後に、チームごとに学習成果をまとめ、ジオパークフォーラムで発表しました。
今回の「地震火山こどもサマースクール」は、宝の山と言われる磐梯山を会場に開催されましたが、磐梯山のでき方、崩れ方、地域との関わりなど、現地見学、実験、検証を通じて大変分かりやすく学習することができました。
サマースクールを糸魚川で開催した場合、火山はもとより、断層、岩石など、多様な「ジオ的」な学習メニューを提供することが可能となるでしょう。
磐梯山は雄大でとても素晴らしかったです。スタッフの皆さん、大変お世話になりました。