7月 252011
 

どうも。ベトナムで転がってきた石ころです。
ベトナムのジオパーク「ドンバンカルストプラトージオパーク」を
視察してきたのでその報告を少し・・・(長いので流し読みしてください。)
ここのジオパークは石灰岩地帯で、〇や△の形をした特徴的な石灰岩の山が
まるで中国の絵巻のようにそびえたっています。
(明星山のもっとすごいのが見渡す限り広がってる感じです。)
DonVan.JPG
このジオパーク、ハノイから車でゆられてなんと12時間以上もかかるところにあります。
石灰岩地帯は水が地下に流れてしまい、水の確保が難しく、
しかも土壌もほとんどないため限られた作物=とうもろこししか育ちません。
ドンバンでは水のあるところには棚田が、その他の地域には斜面の下から上まで、
文字通りいたるところにとうもろこしが栽培されていました。
もろこし.JPG
ジオパークの現地説明とか車内説明とか全くない視察だったんですが、
石ころはバンに乗ったスタッフに質問しまくって情報を得ました。
このあたりの人々はトウモロコシを売って現金収入を得ているけれど、
鶏、ヤギを飼い、水牛で田を耕し民俗衣装も植物繊維からつむいで作り、
歩いて月に一回の市場にいって生活必要物品を得ているそうです。
もちろん、水道はないので生活に必要な水は雨水を集めて使います。
IMGP0718.JPG
立ち寄ったいくつかの情報センターでは、少数民族のみなさんが出迎え、
伝統の踊りを披露してくれました。やっぱり伝統の踊りや服っていい。
(日本人が着物きて、太鼓鳴らして舞楽踊っているのと同じなんでしょうね)
locals.JPG
道中見たのは、屈託のない笑顔で手を振る子ども、カゴに薪や収穫物をいっぱいに担いで歩く女性や子ども、田んぼを耕したり水浴びする水牛、玄関先にほされたとうもろこしなどなど、石灰岩地帯深く結びついた人々の暮らしです。
充分な説明もないジオツアーでしたが、現地の人々やその暮らしを垣間見て、「ジオって人なんだ、生活なんだ」って思いました。
パンフレットや看板、施設作る整備もジオの形の一つだけど、
ジオの地域に住む人々の、そのままの人々・暮らしを見れるっていうのも、
そのまんまジオパークなのかも。
ジオはこうあるべきだ、なんて定義はないのかもしれません。