7月 062015
こんにちは。石ころです。
近頃の糸魚川ジオパークは、梅雨らしく曇り空が続いております。
さて、ジオサイト紹介第4弾は「権現岳ジオサイト」です。
今までは、海沿いのジオサイトでしたが、今回は山間部に移ります。
このジオサイトの特徴は、雪崩や地滑りなど自然災害の厳しさと天然ガス、温泉などジオの恵みの両方が学べるところです。
ジオサイトのシンボルである権現岳は、地下のマグマが浅い場所で固まったヒン岩でできています。
古くから信仰の対象となっていた山で、奴奈川姫の住居があったという伝説が残っています。
登山道の傍らに今も祠があります。
雪崩や土砂崩れを引き起こし、中でも1986年1月の雪崩災害は13人の尊い命が奪われました。
雪崩の方向を変えるため、災害後に巨大な雪崩減勢柵が設置されました。
温泉宿泊施設である権現荘の隣には、雪崩の仕組みが学習できる雪崩資料館があります。
大地の恵みもいくつかあり、天然ガスはその一つです。各家庭で煮炊きや風呂に利用されています。
近くにはシャルマン火打スキー場があり、冬にはスキーヤー、スノーボーダーで賑わいます。
防災とジオの恵みの両方を学べるジオサイトです。