お盆休みが挟まり、アップが遅くなりました。
8月10日(水)に、まるごと体験学習教員向け下見ツアー(発展コース)を行いました。
前にも書きましたが、ジオパークを進めるうえで「教育」は大切な要素の一つですので、糸魚川ジオパークの本物の資源を教材として、学校教育の中で積極的に活用していただきたいと思っています。
この日は、中学校の先生を中心に、スタッフを含め、総勢21人の参加となりました。
下見ツアーをダイジェストでご紹介します。
集合場所のフォッサマグナミュージアムで、オリエンテーションのあと、「重い石はどれ?」「磁石につく石はどれ?」の実験を行いました。
館内見学の後は、ロックトリマーを使った岩石の破壊を体験、また、走査型電子顕微鏡を使って、硬貨の観察や分析を行いました。
このように、フォッサマグナミュージアムでは、子どもの学年、レベル、興味に応じた学習を行うことができます。
その後、姫川、根知川に沿って上流へ走り、フォッサマグナの代表的な地層である「根知山寺の砂岩泥岩互層」を観察しました。
周辺には、糸静線が通っていますが、断層に沿って地すべりや凹地ができ、なだらかな地形となったことから、先人の知恵でこの部分を「塩の道」として利用したそうです。
糸魚川シーサイドバレースキー場にある、塩の道交流館「歩荷茶屋」で昼食をとった後、根知谷から早川谷へ移動。3,000歳の火山、新潟焼山がもたらした火砕流堆積物による地形を観察しました。フォッサマグナミュージアムに展示してある火砕流堆積物の剥ぎ取り転写は、ここ、上早川小学校グラウンドの裏手からとったものだそうです。
(つづく)
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8月 182011